【少数株主】相続した非上場株式および山林等の不動産を、被相続人の弟に買い取ってもらった事例

【少数株主】相続した非上場株式および山林等の不動産を、被相続人の弟に買い取ってもらった事例

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執筆者:弁護士小林洋介

(弁護士法人IGT法律事務所 代表パートナー弁護士)

保有資格:弁護士、経営革新等支援機関、2級FP技能士

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依頼前の状況

被相続人は、その弟が社長を務める株式会社の非上場株式(議決権5%)と、山林などの不動産を所有して、亡くなりました。

これらの遺産は妻が相続することになったのですが、株式も不動産も持っていても活用できず、次世代の子どもに遺したくないということで、相談に来られました。

対応と結果

被相続人の弟は、被相続人の生前に社長の地位を引き継いで対象会社の社長をやっており、依頼者に対して、対象会社の株式を譲渡してくれないかと持ちかけていました。

ただ、依頼者は、会社の事業内容や財務内容のことは分からないし、関係がこじれていた被相続人の弟と対等に交渉するのが難しいということで、代理人弁護士を立てることを希望されていました。

依頼者を代理して、対象会社の株式と山林等の遺産不動産の買い取りの交渉を行いました。

対象会社から相続人に対する売渡請求(会社法174条以下)がなされましたので、株価算定書などを用意して、裁判所に対して価格決定請求を行い、交渉を続けました。

その結果、対象会社株式と遺産不動産の売却を合意し、無事に売却して換価することができました。

依頼者の子ども世代に問題を先送りせずに解決できたことで、依頼者様はとても喜んでおられました。

当事務所からのコメント

被相続人はかつて対象会社の社長でしたが、弟と対立し、結果として弟に代表取締役の座を譲ったあと、株式を保有したまま弟と疎遠になっていたという事例です。

本来であれば、被相続人が生前に株式を弟に譲渡するなどの対応ができればベストでしたら、関係がこじれてしまったため、そのまま相続にいたってしまいました。

非上場会社を経営されている方にとっては、関係のこじれた株主が残ってしまった状態のまま、相続を迎えてしまうと、ややこしくなりがちですので、株式の相続に強い弁護士へのご相談をおすすめします。

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