依頼前の状況
被相続人は、その弟が社長を務める株式会社の非上場株式(議決権5%)と、山林などの不動産を所有して、亡くなりました。
これらの遺産は妻が相続することになったのですが、株式も不動産も持っていても活用できず、次世代の子どもに遺したくないということで、相談に来られました。
依頼後の状況
被相続人の弟は、被相続人の生前に社長の地位を引き継いで対象会社の社長をやっており、依頼者に対して、対象会社の株式を譲渡してくれないかと持ちかけていました。
ただ、依頼者は、会社の事業内容や財務内容のことは分からないし、関係がこじれていた被相続人の弟と対等に交渉するのが難しいということで、代理人弁護士を立てることを希望されていました。
依頼者を代理して、対象会社の株式と山林等の遺産不動産の買い取りの交渉を行いました。
対象会社から相続人に対する売渡請求(会社法174条以下)がなされましたので、株価算定書などを用意して、裁判所に対して価格決定請求を行い、交渉を続けました。
その結果、対象会社株式と遺産不動産の売却を合意し、無事に売却して換価することができました。
依頼者の子ども世代に問題を先送りせずに解決できたことで、依頼者様はとても喜んでおられました。
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